生前葬した人が死んだら、お葬式はしなくていい?その答えは・・・

2019年9月5日

こんにちは
生前SHOW!編集部の鈴木です。

生前葬には興味があるけれど、本人逝去後のお葬式はどうすればいいのか?疑問に感じる方も多いと思います。

端的に言いますと、一般的なお葬式はしなくてもOKですが、火葬はしなくてはいけません。

生前葬には、本人死後の葬儀を簡略化する目的もありますので、今回はその点をご紹介しようと思います。

普通の一般的なお葬式について

大まかな流れ

一般的なお葬式は以下のような流れで進行していきます。

<本人死去から火葬までの流れ>
1.本人死去
2.親族間で打ち合わせ(葬儀の予算を決める)
3.葬儀会社との打ち合わせ
4.通夜(親しい方々の場)
5.告別式(一般の弔問客の場)
6.火葬

上記の4.5.を1日で行うのが1日葬と言われ最近では一般的になっています。

一方で、4.5.を家族・親族・ご親友など親しい方々だけで行う葬儀を家族葬と言います。一般の弔問客への振る舞いを不要としますので、その分、費用の負担も軽くなります。

また、直葬と呼ばれる、4.5.の通夜と告別式を行わず、直接火葬場へ搬送するケースもあります。最も簡易的な葬儀の一つです。

実際どのくらい費用がかかるの?

葬儀費用の平均相場ですが、2017年の日本消費者協会調べでは約200万円となっています。
以下その内訳です。

内訳金額
①葬儀費用(運営費、祭壇)約120万円
②弔問客への飲食費約30万円
③お布施など約50万円

実際、『小さなお葬式』や『よりそう』などを利用すれば、ここまでの費用が発生することはありませんが、データ上ではこのような金額となっています。

葬儀費用は喪主が負担することになりますので、かなりの経済的負担になると言えます。

※葬儀費用は、相続税の控除対象になりますので、節税といった名目で費用を捻出する方もいらっしゃると思います。
※葬儀費用は、分割での支払いに対応している葬儀社もありますので、経済的負担を軽減することも可能です。

生前葬をした人が死んでしまったら遺族はどうするべき?

生前葬を行った本人が亡くなったら家族葬がオススメ

生前葬は、本人が主体となって企画・運営を行いますが、本人死後の葬儀は遺族が主体となって実施するという点が、異なるポイントです。

例えば、本人が生前葬を行ったあと、本人死後の葬儀を家族葬で行う場合、遺族の負担をとても減らすことが可能になります。

その時、考えるべき事は、親族以外への対応と親族への対応の2つなのですが、以下にマトリクス図としてまとめましたのでご確認下さい。

本人死去の際の遺族の作業(家族葬の場合)親族以外親族
1.逝去の連絡必須必須
2.香典受け&香典返し不要必須
3.葬儀の案内不要必須
4.食事・お酒の振る舞い不要必須

生前葬を行う場合、2.3.4.を既に生前葬で行ったとすることが出来ますので、本人死後の遺族の負担が非常に少なくなります。

また、1.の本人が死去したことを連絡する際も、生前葬の告知の際のお知り合いリストを活用することが出来ますので、更に負担が減ります。

近親者の死を目の前に、多忙な作業に追われ、身も心もすり減らすことなく、身近な親族だけで故人の思い出を語り合う家族葬が出来ます。

生前葬と家族葬の組み合わせは、本人にとっても、遺族にとってもとてもメリットが大きいということがお分かり頂けると思います。

注意)上記表にない作業(葬儀会社への連絡、火葬場の手配、お坊さんの手配など)もありますが、今回は親族や関係者へ行うアクションという分野に絞って説明致しました。

まとめ

本人の死後は、遺族には時間も精神的余裕も無いなか、病院から渡された数枚のパンフレットから葬儀会社を選び、100万円以上の葬儀費用を用意しなくてはいけません。

遺族の方には、多大なる負担が加わることを考えると、とても心苦しい気持ちになります。

生前葬をすることのメリットは、本人にも遺族にもあるということを、お伝えできたのであれば幸いです。

遺族の方には、時間のある内に準備が出来る生前葬で死後の負担を減らしつつ、本人は、お世話になった方々への感謝を表現できる場を提供する。

そんな生前葬を是非、この機会にご検討下さいませ。