終活で準備することは大きく分けて4つ【終活アプリも紹介】

終活には、2つの意味があるというのをご存知でしょうか。

一つは、自分の後に遺された家族の負担を減らすという意味。

そしてもう一つは、これまでの人生を見つめ直しこれからの人生をより良く生きるという意味です。

実際、終活をする理由の第一位に「家族に迷惑をかけたくないから」、第四位に「これからをより良く生きたい」といった調査結果が出ております。

出典:マクロミル

多く場合、相続やお金の管理、医療・介護の問題などが目に付きますが、それでは半分しか終活出来ていないと言わざるを得ないでしょう。

そこで今回は、より終活を効果的にするための方法について解説していきます。

終活で準備することって何?

終活においては、以下4つのことが重要だと考えられています。
簡単に説明します。

お金・財産

財産や所有物の整理を行ったり、不用品があれば処分します。
遺産トラブルが起きる可能性がある場合は「遺言書の作成」も大事なポイントです。

医療・介護

病気になった場合、延命治療を受けたいか、どんな暮らしがしたいかなど、家族に伝えます。

葬儀・お墓

そもそも葬儀をしたいかどうか、どんなスタイルでやりたいか、誰を呼びたいか、予算はいくらくらいか、といったことをまとめておきます。お墓や葬儀は事前見積をとっておくと良いでしょう。

想い・思い出

アルバム・日記、自分史の作成、思い出作り、そして遺族への想いを記録しておくことが大切です。

では一つ一つ見ていきましょう。

お金・相続問題はどうするべき?

①財産リストの作成

まずは自分がこれまで築いてきた財産のリストアップから始めましょう。

多い少ないに関わらず、様々な思い出や経験を思い起こしつつ、楽しみながら作ってみて下さい。

まずは現時点でどのくらいの財産を自分が持っているのか分からなければ始まりませんので現金、預貯金、不動産、証券、保険、骨董品や美術品などあらゆる種類の財産をまずは書き出すところから始めます。

その際、借金も財産となりますので見逃さず記載しましょう。もし可能であれば、家族に借金の存在を伝えておくことも大切です。

②財産の断捨離

現時点での不要なもの、例えば、使わなくなった口座や必要でない保険プランの解約・見直しなどを行います。

借金がある場合は、それをなるべく早めに返済しておくことも大事ですが、相続税関係で借金を残しておくという判断もあるかと思います。

③財産リストの存在を家族に伝える

いつ病気や怪我で健康でなくなるか分かりません。

そうなった場合、折角作った財産リストも誰の目に触れることも無く、役に立たず終わってしまう可能性がありますよね。

そうならないためにも、まずリストを作成したらその存在を伝えておくことをオススメします。

例えば、「自分に何かあったらこのノートを見て欲しい」といったことを伝えておくだけでも効果的です。

保管場所は、できるだけ安全な場所がおすすめです。

金庫などの盗難に遭いにくい場所であればなお良いですね。

医療・介護が必要になったらどうする?

①最期まで自分らしく生きるために

いつまでも元気でいられることは残念ながら不可能な事実です。

ですが、健康なうちに備えておけば、最期まで自分らしく生きることに繋がるはずです。

例えば、寝たきりや認知症になった時、自分はどんな生活や医療・介護を受けたいかといった希望を記載しておくことです。

②病名・余命の告知を希望するかどうかを決める

もし重篤な病気になった場合、家族と医師はそのことを本人に伝えて良いものか迷ってしまいます。

自身の死期が分かっていれば、やりたいことがもっと出来たのにと悔しい想いを持つこともあるのではないでしょうか。

あなたが受け止められるというのであれば、病名宣告・余命宣告を受けるという意思を明確にする必要があります。

それがあなたらしく生きることに繋がるからです。

③延命治療は希望するか?

延命治療が行われるケースは、

・脳死状態の場合
・臓器が機能不全だが、移植が難しい場合
・末期がんの場合
・治療が出来ず余命も数日の場合

の4パターンです。

つまり、多くの場合、延命治療をするかどうかを決める時には、あなたは自分で判断できる状態ではないと言えます。

そのため、人生の質(クオリティ・オブ・ライフ)を高めるためには、健康な内に延命治療について考えておく必要があるでしょう。

延命治療についての選択肢は

・延命治療をする
・延命治療をしない
・苦痛を和らげる投薬のみ行う
・家族に判断を委ねる

の4パターンです。
あなたの希望を決めましょう。

臓器提供は希望するか?

①脳死状態になったら?

病気や事故で脳死状態になり、あなたの臓器によって誰かの命を救えるとしたら、どうしますか?

もしかすると、提供したいと思う方もいるかもしれませんし、脳死状態でも痛みや意識があるという学説もあるため、やりたくないと考える方もいるかも知れません。

改めてご自身の意思を固めておく必要があるでしょう。

②意思を表示する方法

臓器提供の意思は、以下の方法で表示することが出来ますので、意思が固まればすぐに記載しておきましょう。

・健康保険証、免許証、マイナンバーカードの裏面
・日本臓器移植ネットワークのサイト登録
・臓器提供カードの取得

もし本人の意思が確認できなかった場合、その判断は家族が行うことになります。

その場合、たしかに精神的な負荷は大きく家族に掛かると思います。

そのことを考えて、ご自身の意思表示だけでもしてあげて見てほしいなと思います。

医療機関への献体を希望するか?

①医学・歯学の発展に貢献したいか?

死後の自分の体を医療の発展、特に解剖学に貢献したいと思う方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

その場合、火葬費や移送費など提供先の医療機関が負担してくれるというメリットもあります。

もちろんそれだけがメリットではありませんが、生き様として死してなお、社会に貢献するという姿勢は、個人的に尊敬できることだと思っています。

②献体する方法

生前から献体したい大学・団体に登録しておく必要があります。
提供後の遺体は、人体解剖実習などに役立てられています。

まずは、希望する大学・団体を探し、献体の申込書を送付してもらいましょう。
送られた申込書に記入をし返送すると、献体登録証が送られてきます。

不慮の事故に備えて、普段から身につけておくようにすれば、それを確認した医療機関から、登録団体へ献体の連絡が送られることになります。

気になる葬儀・お墓の話題

一般的な葬儀にするのか、家族葬にするのかは人によって様々ですが、各葬儀社によって得意不得意があります。

葬儀費用の平均は業界的に150万円くらいと言われておりますが、最近では『小さなお葬式』のように30万円ほどで行う葬儀社もあります。

お墓の決定や供養は必ず必要になる事項ですので、こちらもよく吟味して決めておきましょう。

①生前に葬儀とお墓を準備しておくメリット

実は現代では6割以上の方が自分でお墓を建てていることが分かっています。
終活という言葉が話題になり、遺される家族への負担を減らしたいという想いの方も多いのではないでしょうか。

生前に選んだお墓のことを『生前墓』といいます。

生前墓の良いところは、事前に家族に理解をしてもらえるということです。

もし生前決めていない場合、遺族はあなたが亡くなった悲しみの中、お墓選びをすることになります。

また同様に、葬儀についても同じことが言えます。

事前にじっくりと見積もりをし、納得した葬儀をすることは、特に遺族にとって凄くありがたいことです。

死後のバタバタの中で、葬儀会社の選定や墓選びを行うというのは遺族の負担がとても大きいと言わざるを得ません。

これら全て、生前にやっておいても損はない話ですので、是非検討してみて下さい。

②墓地選びから始めよう

まずはどの墓地にするかを選びます。
ただし、生前墓の受付が出来ない墓地もありますので注意が必要です。

注意点としては、使用契約を結んでから利用料が発生します。

実際に遺骨を納める前から、年間数千円~数万円の維持費が発生しますので、墓地候補だけでも選んでおくのがいいでしょう。

その際は、全国7,700以上の霊園を横断検索できるこのサイトを使うのがオススメです。

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③墓石選び

それが終わったら墓石選びに移ります。

墓石は、海外産と国内産に分けられ海外のもののほうが割安なケースが多いです。

その理由が、国内産の方が、耐久性に優れているためです。(石材の種類によっては当てはまりません)

特に御影石は非常に優れた耐久性があり、非常に長持ちしやすいため、墓石としての価格も高くなります。

また価格に影響が出るのが、色とデザインです。

複雑なものほど価格が高くなるので、費用を確認しながら墓石選びをしてみるのが良いのではないでしょうか。

④喪主選び

基本的に喪主は、葬儀の中心となって進める人物です。

家族が多いですが、家族がいらっしゃらない場合にはふさわしい人物・友人に頼むことが多いです。

また葬儀費用は、喪主が主に支払うことが多いので、金銭的な問題もこのあたりに発生する可能性があります。

これらを踏まえて、喪主選びを行いましょう。

⑤お葬式のスタイル決め

お葬式は、現代ではとても沢山の種類があります。

火葬式・直葬と呼ばれる、直接火葬場へというものもあれば、家族葬と言われる近親者だけのお葬式、そして一日葬という、告別式とお通夜を1日で終わらせるものなどです。

一般葬と言われる、告別式とお通夜を2日に分けて行う葬儀だけでなく、自然葬や散骨をして欲しいという方もいるかと思います。

ご自身がどんな葬儀がやりたいかという希望を確認しておくことが重要です。

⑥誰をお葬式に呼びたいか

お葬式の規模感も考えつつ、誰を呼びたいかリストを作ると良いでしょう。

急な事態に備えて、旧友や知人にはいつでも連絡できる状況にしておくべきです。

亡くなった後のご遺族にとって困ることが、「誰を呼べば良いのか分からない、呼びたい方の連絡先を把握していない」ということでした。

亡くなってから葬儀までの猶予は少ないです。ご遺族の方の手続きがたくさんある中で、一人ひとり連絡して予定を調整することは、大きな負担になります。

確実に、遺族の助けとなりますので是非、リスト作成をしてみると良いのではないでしょうか。

⑦葬儀社選び

葬儀会社によっては、同じような葬儀でも値段がとても大きく異なることがあります。

事前に複数社に見積もりを出し、これだと思うところを選びましょう。

とはいえ、見積もりをいくつも出すのは大変なので、希望の地域を入れるだけであなたの代わりに見積もってくれるサイトもあります。

便利なものは有効に使ってみなければ損ですから、是非見てみて下さい。

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⑧遺影撮影

遺影については、まちなかの写真館などで撮影することが出来ます。

お葬式で使うということを伝えれば、専用の撮影をしてくれますので、ご自身が葬儀で使いたいと思える1枚を撮影してみてはいかがでしょうか。

想い・思い出はこうやって残す

一品一品、ご自身のお気持ち的に「残したいもの」とそうではないものがあるはずです。

車や貴金属・家にある家財や本など、ご遺族が処分に困りそうな物は全て生前に整理しておきましょう。

処分してよいものと、これは処分してはいけないという物があるかと思いますので、元気なうちにご自身で選り分けておくと、ご家族の負担を軽くすることが出来るでしょう。

また今までご自身が生きてきた足跡を動画やアルバムに残したり、書籍化することも選択肢の一つかと思います。

そうした今までの人生を振り返りつつ、これからの人生をより良くしていくことが、終活の役割でもあると言えます。

そこで大切なのがエンディングノートの準備です。

ここまで説明したこと全てエンディングノートに記載しておけば、遺族も楽になりますし、ご自身も心配事なくすっきりした気持ちで日々過ごすことができるでしょう。

次からはそのエンディングノートについて記載していこうと思います。

まずはエンディングノートから始めよう

エンディングノートとは、終活について必要な情報を整理するものとなります。

ここでは、エンディングノートの書き方や続ける方法について解説していきたいと思います。

一般的には50代くらいからエンディングノートを書き始める方が多いと思いますので、そのあたりの年齢層の方に向けたエンディングノートの書き方を記載しています。

また、20代の方で書かれている方も少ないですがいらっしゃるので少ないですが、下記に記載しております。

準備するもの

準備するものは、ノートとペン。

自分だけのオリジナルなエンディングノートを作っていきましょう。

何よりも続けることと楽しむことが大切なので、自分がこのノートなら書きたいなと思えるそんなノートを選んでみて下さい。

終活とは、死を迎える準備ではなく、死を意識することで生を充実させるためのものです。

暗い気持ちではなく、明るい気持ちで、これからの自分の第二の人生の準備となる素敵なことなのです。

50代ならではのエンディングノート

日記感覚で書いていこう

まずやるべきことは、第二の人生をどのように過ごしたいかを明確にすることです。

ノートとペンの準備ができたら、まずは表紙にこう書くのはどうでしょう。

【私の第二の人生のために】

そして次のページにこのような表を書きます。

テーマ内容理由
好きなTV番組大相撲中継白鵬の横綱相撲の安定感に憧れる
・・・・・・・・・

これで準備は完了です。

まずは自分に向き合うことからスタートです。

今までの人生の体験や感じたことを棚卸しして、そこから自分がこれからどんな人生を歩みたいのかが明確にしていく作業を行います。

【書く内容が思いつかない方向け テーマリスト】
・好きなこと
・嫌いなこと
・笑ったこと
・怒ったこと
・悲しかったこと
・心から楽しめたこと
・大切な人は誰か?どんな人か?
・既に死んでしまったとして、その人に何を伝えたいか?

大切なことは、その理由です。

「なんであの時自分は泣いたのか?」
「なんであの時自分は楽しかったのか?」

そこから、自分とはどういう人間なのかなんとなくつかめてくるはずです。

第二の人生でやりたいこと

次のページには、第二の人生でやりたいことを記入していきます。

箇条書きでなんでもいいので、

・スカイダイビングがしてみたい
・孫の顔が見たい
・競馬に行って大穴を当てたい
・生前葬がしてみたい

などと記入していきましょう。

ポイントは、将来できたらワクワクすることを記入していくことです。

こんなに沢山やりたいことがあったのか!!と自分でも驚くと思います。

作っておくと便利な項目

必須ではありませんが、やっておくと後々とても便利な項目もご紹介していきます。

契約サービスについて

契約サービス契約者名IDパスワード支払い方法
ネット山田 五郎 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 口座振替
スマホ山田 五郎 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 口座振替

葬儀・納骨について

葬式の規模□一般葬☑家族葬□一日葬
遺影□あり☑なし
納骨先□希望なし□希望あり(○○寺院)

所有口座について

金融機関 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
支店名 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
口座の種類 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
口座番号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
口座名義 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
通帳・印鑑の保管場所 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

保険について

保険の種類 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
保険会社 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
連絡先 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
証券番号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
契約者名 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
受取人 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
保険証券などの保管場所 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

大切な人へのメッセージ

○○へ
いままで一緒にいてくれてありがとう。これを見てるということは、今はもう私はこの世にはいないと思いますが、悲しみすぎず、自分の人生を楽しんでください。

とくにこの大切な人へのメッセージは非常に重要です。

遺された遺族にも、自身にとっても、大きな意味をもつものになるのではないでしょうか。

とはいえ、ここまで記載した情報も一つ一つ作っていくとかなり大変だと思います。

その場合は、市販のエンディングノートを購入し、穴埋め感覚で作られたほうが、時間も労力も掛からずとても便利です。

本来の作ることが目的にならず、楽しみながら就活するための必須アイテムだと思います。

市販のエンディングノートを見てみる

20代ならではのエンディングノート

実際、20代から終活を始められる人もいるのですが、そのきっかけは東日本大震災が多いと言います。

あの災害で命を落とした人の中には、10代やそれ以下の若い方もいたため、当時、多くの人が死が身近であることを感じたと思います。

では実際に、20代の方で終活をされている方はどんな方がいるのでしょうか?見ていきましょう。

こんな人達が20代で終活をやっていた

実際に、20代で終活をやっている、やろうとしている人はどんな人なのか、調査いたしました。

・身内がおらず、子供も作るつもりがない方

まだギリギリchopで20代前半だけど、身内が後母親しかいないし、兄弟もいないし、結婚して子孫を残す気もないから、終活どうするかなぁと考えてるよ。30代で早いとか某漫画家が言ってたけど、そういう環境に置かれていない幸せ者だからわからないんだろうね。— 💮はなまるみかん🍊 (@mikanxmiracle) 2019年7月7日

正しい、正しくないは置いておくとして、人生の終わりを見据えることで、人生が良い方向へ向かうこともあると思います。

・人生の区切り(20代最後)に終活を始められる方

たった30分、だべってただけだけど、20代最後の夜を好きな男と過ごせたので、明日から終活を始めたいと思います— 遺芽毒素 (@yuigadokuso) 2019年6月25日

この方は、恋愛を契機に、20代に一区切りをつけたようです。

例えば、就職したタイミングや結婚、子供が産まれたタイミングなど、人生の節目で始められる方もいらっしゃると思います。

・死はいつくるか分からないからこそ終活に早いはないという方

すごい不謹慎な言い方で非常に恐縮だけども、死のタイミングって運ゲーなのかもなぁ。20代の頃からカフェイン(エナドリ&栄養ドリンク)ガバガバ飲んでた+睡眠時間にムラがあるのに今フツーに30過ぎてるウラワくん…なんで生きてるんだ?🤔終活に“早い”はないということで…https://t.co/b52EnETzjb— ウラワくん浦和武蔵🤔埼玉彩♫ (@urawakun) 2019年6月12日

いつ死んでも良いような心積もりでいられるというのは、理想論だと思いますが、それでもそこに向けて何か動いておくことはすごく大事なことだと思います。

20代で終活は一般的には、早すぎることと言われるでしょうが、「思い立った時が吉日」だと思います。

20代の終活って、どんなことをやればいいの?

20代はまだ若く、色々なことにチャレンジできるタイミングだと思います。

墓地や葬儀会社の選定、保険や相続周り、遺品整理などではなく、20代ならではの終活を行うことをオススメします。

大切な人への気持ちの整理

もしあなたが今、死んでしまったとして、何か誰かに言い残したことはありませんか?

・彼氏さんや彼女さんに「愛してる」ともっと言いたかった。
・旦那さんや奥さんに「結婚してくれてありがとう」と言いたかった。
・親兄弟に「今まで迷惑かけてごめんね。」と言いたかった。

色々な想いが去来すると思います。

まずは、大切な人たちへの気持ちを、何かに残すことがおすすめです。

エンディングノートに『大切な人たちへの気持ち』というページを作り、一人ひとりにあなたの想いを書いてみるのはいかがでしょうか。

これからの自分のために自分を見つめる

これまでの人生を振り返り、自分が好きだったこと、嫌いなこと、楽しめたこと、興味のあったことなど自分のことを書いてみるのはどうでしょうか。

エンディングノートに、『自分史』というページを作り、そこに一覧で記入していきます。

例えば、
・●●を食べるのが好きだった
・Youtuberを一回やってみたいと思っていた
・プログラミンの教室に通ってみたかった
・海外旅行に行ってみたかった

など色んなことを書いてみて下さい。

あなたの人生で、やりたかったけど出来ていないことが浮き彫りになると思います。

それを元に、その後の人生の指針を見出すことが出来ると思います。

20代の終活の一番大きなメリットは、死に備えることではなく、その後の生を充実させるための自己整理が出来ることだと思います。

エンディングノートという形でなくてもいいので、少しずつやってみるのはいかがでしょうか。

デジタルデータのログイン情報

あなたが亡くなってしまった場合、誰もあなたのSNSアカウントにログインすることが出来なくなります。

Facebookには死後に、追悼アカウントとして、生前に指定した方へアカウントの管理権限を移すことが出来ます。

もし興味があれば調べて見て下さい。
https://www.facebook.com/help/1070665206293088?helpref=faq_content

これらアカウント情報を元に、自分の死後、友人やお世話になった人たちへ、自分の死を伝えることが可能になります。

自分が死去したことの伝達や、葬儀の案内などに使うよう明記しておくのは、遺族にもメリットがあると思います。

またそれ以外にも、ツイッター、Instagram、Youtubeなどのデジタルデータも、自分の死後、引き継いでもらいたいものなどがあれば、ログイン情報を記録しておくと良いと思います。

デジタル情報は、人に見られたくないものもあると思いますので、人それぞれですが、残したい物は何かを考えた時、記録をつけておくことはありだと思います。

終活をもっと楽しむ方法

自分ルールを作る

終活はエンディングノートも含めて、楽しむための工夫が必要です。

「毎日必ずやらなきゃ」といった気負いはNGです。

そうではなく、自分が楽に楽しめる時間を作ることが大切です。

そこでオススメなのが『ながら終活』です。

例えば
・金曜の夜に好きなお酒を飲みながら
・家に帰って好きなTV番組を見ながら
・電車に座ってラジオを聞きながら

などなど、リラックスしている時を狙って、ノート作りをしてみると良いと思います。

こういった、自分ルール作りが、終活を楽しむ大切な環境作りに繋がっていますので、あまり肩肘張らず、らく~な気持ちでトライしてみましょう!

話のネタを作る気持ちで行動に移す

ある程度、記入が進むと、やることは少なくなっていきます。

そうなったら、今度は、楽しみ始める番です。

今まで作ったエンディングノートの中から、自分がやってみたいことを、実際にやるために行動していきましょう。

ポイントは、『友人に話すネタ作り』の気持ちでやってみることです。

飲み会で友人に

「こないだバンジージャンプしに茨城の竜神大吊橋ってとこに行ってきたんだ。」
「実は先日、興味があったカメラをはじめました。」
「最近、お一人様生前葬っていうのをやってみたんだよね。」

などなど、
酒の肴として話せるネタを作りに行きましょう。

自分のためと考えると、億劫になってしまうことも、誰かに話すためという目的があると、不思議なことに行動しやすくなったりします。

ぜひこの機会に、自分の人生を見つめ直す時間を設けてみるのはいかがでしょうか。

困ったら専門家に相談する

あるアンケートによると、「終活」という言葉を認知している方は9割以上いる一方で、実際に行っている人は3割に満たないとのことです。終活を実際に体験された方が少ないということなのでしょう。

終活を一人で抱えないことが肝要です。

こまったら就活サービスを利用されてはいかがでしょうか。

現在、終活のサービスを提供している会社のほとんどが葬儀社です。

葬儀関係のプロフェッショナルですので、葬儀の手続きや相続関係に至る部分の詳しいところは葬儀社に相談すると良いでしょう。

しかし、まず相談をするなら終活アドバイザーに相談することをお勧め致します。

終活アドバイザーはそういった今後の生き方への相談や、葬儀の手続きに至る全般の知識を扱っているからです。

ご自身がしっかりと専門家のサポートを受けながら終活に取り組まれていることを共有することで、ご家族からの協力も得られるかと思います。

終活をきっかけに、ご家族への感謝を表現することも大切だと考えております。

ITの力を借りる

終活は楽に楽しめなくては続きません。

続けることが目的ではないですが、続けやすいツールやITの力を借りることは悪いことではないはずです。

今回は、そういった終活を楽にするおすすめアプリをご紹介します。

家族に動画を残せる『エターナルメッセージ』

家族や友人に動画でメッセージを残せるアプリです。

万が一のときは、あなたの残したメッセージを大切な人に残すことが出来ます。

もしあなたになにかがあった時、伝えられていないことはありませんか?

後悔先に立たず、まずは残すことから始めてみましょう。

費用:無料
URL:http://www.eternalmessage.jp/

遺言・エンディングノートを記録できる『100年ノート』

熟年生活応援マガジン『はいから』を提供している株式会社アーデント・ウィッシュ運営のアプリです。

会員登録不要で、自分のエンディングノートを残すことが出来ます。

事前に指定した人に開示権限を与えることで、万が一に備えることが出来ます。

テキストだけでなく音声を記録することが出来ますが、動画は記録できないです。

動画を記録したい場合はエターナルメッセージをご利用下さい。

費用:無料
URL:https://apps.apple.com/jp/app/100%E5%B9%B4%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88/id930004064

まとめ

いかがでしたでしょうか。

あるアンケートによると、「終活」という言葉を認知している方は9割以上いる一方で、実際に行っている人は3割に満たないとのことです。終活を実際に体験された方が少ないということなのでしょう。

そういった内容は、終活アドバイザーや、終活を専門にしている会社に相談すると良いでしょう。

終活アドバイザーはそういった今後の生き方への相談や、葬儀の手続きに至る全般の知識を扱っているのでお勧めです。

また最近ではエンディングノートやメッセージを残せるアプリなどもあります。

ぜひ色んなものを活用してみていただければと思います。