生前葬のメリットとデメリットまとめ

2019年9月5日

こんにちは!
記事をご覧になってくださり、ありがとうございます。

生前葬とは、「生きている間に、お世話になった家族や友人に感謝の意やメッセージを伝える催し」のことを言います。

終活という言葉が広がっている昨今、生前葬も日本の社会に認知されてきておりますが、「生きているのに葬儀をやるの?」など、考える方もまだまだいらっしゃいます。

様々な記事で生前葬のメリット・デメリットが説明されておりますが、

今回は、生前葬をよりイメージしやすくするため、メリットとデメリットをまとめて説明致します。

生前葬のメリット

個性あふれる自由なスタイルで開催できる

生前葬には決まった形式や宗教上の縛りはありません。

ご本人様が自由に組み立てたプランで開催することが可能です。

コンサート、居酒屋、クルーズなど、様々な形式で開くことが出来ることが生前葬の一番の特長とも言えます。

ご本人様の呼びたい方、やりたいことを実現して、自分らしさを参加者の方々に伝えられたら楽しいのではないでしょうか。

ご家族・ご友人に感謝やメッセージを直接伝えられる

御礼を伝えたいと考えたときに頭に浮かぶ方をお呼びしたいですよね。

葬儀と違い、予定を確保して開催することになるので、遠方のご友人や旧来の知人様もご招待することが出来ます。

なにより、今までお世話になった方々に感謝の意を、直接伝えることが出来ます。

葬儀との一番の相違点となるでしょう。

葬儀の準備が出来る

生前葬を催される方のほとんどが、実際の死後の手続きも同時に行われます。

葬儀には、形式を決めたり、相続も含め様々な手続きがあります。残されたご遺族にとって、それらの作業は非常に難しくかつ精神的に辛い手続きです。手続き自体は否応にも避けられないので、生前にしっかりとご本人様が決めておくことで、家族の負担を軽減させることが出来ます。

式後の人生観が整理される

かつて生前葬コンサートを開いた歌手の小椋佳さんが「歌手人生にケリをつける」と述べていたように、今までのご自身を振り返り、式後の人生の時間の過ごし方を考える機会になります。

生前葬を一区切りに、新しいことに挑戦していくという方や、「子どもを育て上げたから、自分のための人生を歩むぞ」として、記念旅行を含めた生前葬を行う方もいらっしゃいます。

参列者もポジティブ

葬儀では喪服を着て、亡くなった方とのお別れを偲ぶものになります。

しかし生前葬では、元気なうちに挨拶をすることが出来、主賓様のやりたいことを行う会なので、悲しみではなく、楽しく明るい会になります。

ご本人様も、参加者の方々が楽しんでいる姿を見ることが、何よりの喜びになるのではないでしょうか。

デメリット

世間の抵抗感

認識が広まってきた生前葬といえど、まだまだ社会の中には抵抗感のある方もいらっしゃるようです。

ご自身の生前葬にかける想いや意義をお伝えになる必要があるため、伝え方を工夫したり、一人ひとりに説明する労力を要する可能性があります。

費用がかさむ

「結局葬儀をするのだとしたら二重に支払うことになる?」という考えの方もいらっしゃるようです。

しかし、生前葬を行うことで逆に総合的な費用を抑えるという考え方も可能です。

生前葬は会費制となり、予算や費用が明瞭になります。

さらに、実際の葬儀の準備やプランも立てることが出来るので、急な費用というものは発生しない安心感があります。

家族の同意を得ることが大変

世間の抵抗感もさることながら、家族の同意を得ることが一番難しいのかもしれません。

ご家族の一員が、死を覚悟した催しを行うというのは、心中穏やかではなくなるのでしょうか。

しかし、「生きている間に死を意識すると長生きする」と言われているように、私たちは生前葬は縁起物と考えております。

還暦や喜寿のお祝いに生前葬を行う方がいらっしゃるように、生前葬は決してネガティブなものではなく、ポジティブなものであるということを伝えると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

もちろん、考え方は人それぞれですので、メリットとデメリットは人によって逆転するものでもあります。

しかし、生前葬の役割は、「ご自身の死を生きているうちに覚悟させる」ものと言えます。

死を覚悟することは悪いことなのでしょうか。

私にとっては、死を覚悟することは決して悪いものだとは思いません。

むしろ、死を覚悟してはじめて、真の自分の人生を紡いでいくことが出来るのではとさえ感じております。

人間は誰しもが老い、誰しもが死にます。

いったい誰が自分の死期を予想できましょうか。

大事な人に伝え残したこと、やり残したことを解消して生きていければ、常に「生きていてよかった」と思える人生になるのではないでしょうか。